古本の相場

かつての古本の流通は、地方の古本組合に加入していない店から本が購入され、その本が地元の市場から東京の市場へと流れ、そこで購入されたら大市に出店されるというものでした。そのころは市場での販売価格がその本の相場とされていました。しかし今ではAmazonやヤフオクといったインターネットを通して古本が販売されるようになり、そこでの価格を標準とするような風潮も生まれ、市場とネットでの相場の二基準がみられるようになりました。ただしネットでの販売価格が絶対とされるのはあまり好ましくありません。ネットでの古本販売価格は本それぞれの価値が考慮されずに価格が設定されていることがあります。ネット価格を重視しすぎて古本本来の価値が見えなくなってしまうのは残念なことです。古本にはお客さんから買い取る際の買値、古本市場の相場、お客さんに販売する際の売値の3つの価格があります。本は誰かの家の本棚にしまわれているその時点では商品ではありません。古本屋が買い取って買値をつけることでその本は商品となります。その商品がお客さんに売られた途端それはまた商品ではなくただの本になります。こういった点が普通の流通業との違いになっています。